NPO法人芭蕉翁おくのほそ道ネットワーク
 
 おくのほそ道冒頭に・・・・・春立る霞の空に、白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず、もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより
松島の月先心にかゝりて ・・・・と記されています。 芭蕉、元禄二年三月余寒厳しく出発が延び、松島の朧月をみる願いは叶いませんでした。、何をおいてもまっ先に浮かぶのは松島の月。月光に照らしだされた松島の眺望を想像し心を躍らせていたのでしょう。けれど、松島に芭蕉の句はないのです。

松島や鶴に身をかれほとゝぎす  曾良 ■ おくのほそ道大学と旅/HOME
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松島の月、すさまじい代償への執念・・酒井憲一
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酒井先生の松島フォトレポート
■ 千文(理事長櫟原)のブログ

おくのほそ道大学講座:梅津学長



松島 瑞巌寺 庫裡前で



多賀城跡・壷の碑



おくのほそ道大学と旅。第1回深川〜千住、第2回黒羽。
今回第3回松島のパートナーは
おくの細道松島海道代表:京野英一氏。
 
芭蕉が目指した松島の追体験。
 1日目に講座で、おくのほそ道全体像と松島と芭蕉の所縁について講義を受けます。2日目は地元「みやぎ海道交流会」のご案内で実際に史跡を巡りました。
 1月23日東京出発の朝は、小雪が舞い、仙台は晴れの予想でしたが、23日から24日、発達した低気圧が東北地方を通過、仙台市の最高気温3.3度、暴風雪警報が発令。突風と降雪という天候にも関わらず、受講者は真剣そのもの。熱血授業が行われました。

1月23日
■おくのほそ道の旅
 8:26上野駅東北新幹線⇒11:00仙台駅出発・バス
 西行戻しの松⇒雄島⇒昼食:ホテル松島大観荘

■おくのほそ道大学講座
 日時:2008年1月23日14:00開講16:30終了
 講演: 「おくのほそ道へのお誘い」おくのほそ道入門編  
 講師:おくのほそ道大学長:梅津保一
 会場:ホテル松島大観荘

■「松島の月」体験クルージング
 「松島と芭蕉」  京野 英一氏
   
■18:30夕食・懇談会:ホテル松島大観荘

1月24日
■2日目おくのほそ道の旅
 バスで、で所縁の地を巡ります。昼食は、塩竈の寿司
 9:00ホテル出発⇒五大堂⇒瑞巌寺仲卸買物市場
 ⇒塩竈神社参拝⇒昼食寿司
 ⇒多賀城跡⇒壺の碑⇒末の松山⇒沖の石
 ⇒16:11仙台駅解散・東北新幹線・・大宮・上野・東京着 


 主催:NPO法人芭蕉翁おくのほそ道ネットワーク
 共催:みやぎ街道交流会
 協力:おくの細道松島海道



 
 
 朝よさを誰まつしまぞ片心  芭蕉
 松島や鶴に身をかれほとゝぎす  曾良




      
                 レジメ:京野英一氏


ようこそ松島へーおくのほそ道・松島の品格
講師 京野英一氏
プロフィル

松島生まれ松島育ち
みやぎ街道交流会副会長
おくの細道松島海道代表(郷土史ボランティア)
仙台郷土研究会員、「松島の月」研究家

「芭蕉のように松島の一木一草を味わいながら歩いていただきたい」と、
話されます。お仕事を休んで案内役を受けてくださいました。

京野氏によると、松島での芭蕉を知るには
第一に、景観への賛美
第二に、霊場と歌枕
第三に、伊達家菩提寺瑞巌寺の3点を理解することが必要だそうです。
芭蕉が見た松島の月、伊達政宗も愛した松島の月のひかりは、金華山そしてはるか天まで一直線で、茜色の夕日の海岸と絶景は格別だそうです。
●お世話になったガイドさん
 「みやぎ街道交流会」
 「おくの細道松島海道」
 「NPOみなとしほがまボランティアガイド」
 「多賀城ボランティアガイド」

事前打ち合わせ会議(19年11月)、
京野さんと櫟原理事長。
ホテル松島大観荘レストランにて。

 京野氏との出会いは、2006.9.9第5回おくの細道松島海道の旅「芭蕉の道を辿り往事を忍ぶ集い」(総勢100人)。郷土愛熱い地元の皆さんの案内で松島の充実した芭蕉史跡めぐりと観月クルージングでした。塩竃神社でいただいたちらし寿司は今でも忘れられない絶品でした。

LINK
■ 松島芭蕉館
 ・
芭蕉の道を辿り 往時を偲ぶ集い
 おくの細道松島海道
 ・
丸京 郷土史のページ
 ふる里松島海道:芭蕉の道
  
松島名物
・牡蠣しょうゆ

生牡蠣300g分の
エキス入り


・松島芭蕉のり



●1日目 1/23
松島 西行戻しの松
西行戻しの松から松島の絶景を見学、雄島を京野さんのテンポのいい、メリハリのある説明で歩きます。
東京上野駅不忍口。雪です 上野駅集合:東北新幹線
仙台駅
東京集合組と仙台集合組が仙台駅で合流。松島の京野さん、第2回黒羽ふるさとを知る会のみなさん、尾花沢梅津学長と再会です。伊賀の中村理事は、松島で。仙台駅からはバス移動、松島へ向かいます

●雄島



雄島、渡月橋 雲居和尚座禅堂・把不住軒
見仏堂跡

ホテル松島大観荘 昼食 頼賢(らいけん)碑

●おくのほそ道大学


■ おくのほそ道大学 
 おくのほそ道入門講座
 講師:梅津保一
  市民講座「おくのほそ道」大学学長
  尾花沢市歴史文化専門員
 会場:ホテル松島大観荘
中村理事挨拶(伊賀市) 梅津学長(尾花沢)
司会:相沢多恵子氏
「松島善意通訳者の会」会長
櫟原理事長挨拶(千住)

●観月クルージング


松島の旅メインイベント!!
松島地元の人もまざって、観月懇談会クルージング第三仁王丸1時間の旅の船出です。
地酒に、新鮮な牡蠣をあつあつでいただきました。尾花沢から菅野さんが、尾花沢産米から造ったどぶろく「花笠みぞれ」をもって、駆けつけてくれました。会話もはずみました。デッキでひたすら月を待つ人もいました。松島の月は・・・
第三仁王丸 地酒
待てど暮らせど姿を見せぬお月様。
残念ながら月に見放され申し訳ないと京野さん松島の節を朗読。
菅野さん・理事長・京野さん 第2回のパートナー
黒羽ふるさとを知る会の皆さん
●夕食・懇談会
夕食は、大観荘のフルコース、レストランからの風景は、松島一絶景!・・のはずでしたが、残念ながら月は見えず月明かりさえもなく海岸線には人工の明かりがうっすら。食後は 松島の月見露天風呂!この願いも叶いませんでした。
話題は、とどまるところなく、部屋に戻ってからもも、伊達に、藤原、尾花沢、おくのほそ道平成末裔合戦、伊賀、草加、深川、千住と芭蕉、松島談義は、深夜まで続きました。



● 2日目 1/24

五大堂から

2日目の朝 カーテンを開けると外は雪景色。朝6:30露天風呂の日の出はなく、幽玄な墨絵の世界でありました。
松島 五大堂
松島 瑞巌寺 瑞巌寺本堂(方丈) 瑞巌寺 奥の細道碑



2日目は松島五大堂、瑞巌寺 午後からは、京野さんご出勤。ここでお別れです。ありがとうございました。塩竃からは、塩竃、多賀城のボランティアガイドさんにバトンタッチ。塩竃神社、多賀城跡、壷の碑、末の松山、沖の石を訪ねました。

松島海岸から塩竃へ・仲卸買物市場で買い物
七曲坂 奥の細道碑・説明:櫻庭隊長 志波彦神社・鳥居
志波彦神社・塩竃神社・左右宮拝殿・本殿・文治神燈・多羅葉
2日目の昼食 ちらし寿司 京野さんからバトンタッチ 塩竃神社 表坂(男坂)二百二段



多賀城跡 多賀城政庁跡模型 伊藤哲子先生
壷の碑
ボランティアガイドさんの熱弁は、強風なんぞにゃびくともせず、受講者は、コートをしっかりおさえ帽子をかぶり、それでも真剣にメモを取る姿。
壷の碑とは?冷たい突風が吹き荒れる、バスに戻る人、碑の影に避難する人、それでも質問と熱い解説き、おくのほそ道大学の受講生の熱心さに感動。仙台駅に着いてから知ったのですが、この日は、宮城県一部地域で暴風雪、大雪警報が発令され、交通機関にも大きな影響がでるほどの発達した低気圧が通過した真っ最中だったのでした。



沖の石 冷たい風に恋の歌の朗読が 末の松山 宝国寺裏
●末の松山
「君をおきてあだし心をわがもたば末の松山波も越えなむ」古今和歌集
●沖の石
「我袖(そで)は汐干(しほひ)に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし」千載和歌集



仙台駅到着 吹雪
交通機関悪天のため一部運休。ここで日本東西南北解散です。どうか皆様ご無事で!See You Again。
仙台駅 お土産探し
笹かまぼこ鐘崎は 旨い!
上野駅到着 お疲れ様でした
JTBの角田さん お世話になりました




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