NPO法人芭蕉翁おくのほそ道ネットワーク
酒井線先生の研究レポート おくのほそ道・黒羽 弟1部
 おくのほそ道大学黒羽研究レポート 受講生 酒井憲一 
 2007.9.27提出
弟1部 名画の趣 おくのほそ道大学黒羽教室風景/かさねしおり/
                   芸術の秋めぐりアートデート・多彩な女性芸術家に出会う旅
弟2部 かさね栞「かさね里」創作 黒羽の芭蕉ガイド描いた作品
弟3部 おくのほそ道「かさね」のまちづくり的研究


 「かさねとは八重撫子の名なるべし」曽良(芭蕉の代作?)で知られる黒羽の旅に参加しました。
おくのほそ道大学主催です。2年前に合併した栃木県大田原市です。30年前に発足、いま平均年齢60代の女性たちの「芭蕉の里観光ボランティア ふるさとを知る会」の合唱と「黒羽へようこそ芭蕉さん」の紙芝居を見ましたが、全員40〜50代に見えました。ツアー参加者も40歳ほどかと思うと60代!超若返り現代ですね。(Ken)


■ 名画の趣 おくのほそ道大学黒羽教室風景─
出口信子フォトによる発見
 ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の人物の動きを連想させる名画的タッチの写真。 デジタル写真から絵画起こしを試みている画家増谷秀竹氏(受講生)による絵画化を、研究試作として期待したいところである。「最後の晩餐」の絵は多いが、定番のダ・ヴィンチ画に似た人物群像のタッチが目立つ。黒羽受講群像の前列受講生の動きは絵画的であり、とくに連続する5氏の表情に泰西名画に通じる相貌と油彩タッチを感じる。後列左端の男性が画面の力感を収斂している。スナップ写真でこのような瞬間を捉えたことは、出口氏の力量を思わせるものであり、おくのほそ道大学の旅の成果として記録されるものである。撮影 2007年9月19日、大田原市ホテル花月「花鳥の間」。梅津保一学長「松尾芭蕉と『おくのほそ道』」講義直前の光景である。下記にはダ・ヴィンチ以外のバラエティ写真を参考として掲載した。




 レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」

  



■ かさねしおり  
蕪村画あかね
 9月19〜20日おくのほそ道大学の黒羽の旅に参加して、那須野で芭蕉が曽良名義で詠んだ名句「かさねとは八重撫子の名成るべし」 に改めて心酔して、A4四つ折裏表の「かさねしおり」を考案し、強引拙劣を承知で第一作「あかねの里」をつくった。現地で観光ボランティア「芭蕉の里 ふるさとを知る会」(全員シニア女性)の献身的ガイドに接してひらめき、恩返しに贈った。


かさねしおり 

かさねの里

 出演 黒羽ふるさとを知る会 

  作・写真 たび人さかいけんいち



 
わたしたちは観光ボランティアガイド、
俳句も和歌も謡曲も入れて話します。
遊行上人の発見で、遊行柳になりました。
お嫁にいったというかさねちゃん、達者かな。
わたしたち元かさねで〜す。フフフ。
酒井憲一「かさねの里」ラストシーン


■ 芸術の秋めぐりアートデート/多彩な女性芸術家に出会う旅 
  
たのし 2007年11月号「アートデート」
 私にとっての2007年芸術の秋は、宿願の美術展の開催、芭蕉を慕うレディーに誘われてのひぐらし展覧会めぐりに凝集した。この間、次々と魅力の女性アーティストを発見した。アクリル画による育児と風景を描く工学修士、砂漠の母子像を追うシャンソン絶唱画家、近代史を口走りつつ水墨画から俳画、墨書をよくする書画家、ダ・ヴィンチなみの写真を追求する夫人、この一連の流れを「アートデート」と名づけた。



 序幕は7月8日、埼玉県入間市のギャラリー彩の森美術館での「服部佳則・英子世界の旅100ヶ国スケッチ展」。すでに100か国を描き続けた夫妻の執念の水彩、油彩とのデートである。10年ほど前のインドツアー同士で知り合った元教員夫妻であるが、会場は名称が立派ながら、たどりついたのは小さい「お洒落でサンタフェ風なGallery」だった。
 9月8〜10日、渋谷の東京都児童会館で開いた赤ちゃん学校主催の「赤ちゃんアート展」(赤ちゃん主体の芸術展)の企画段階から、一児の母・永井ふみ東大工学修士の画才の広がりを発見、そのアクリル画30点展示を「プランナー永井ふみの世界」として問うたところ、絶賛を博した。そのうちの最優秀作品が愛児の寝顔を描いた「ゆりかごの歌」で、ポスターやTシャツにもなった。 この展覧会ではまた、油絵画家田中曽女さんの砂漠の母子像「大地」(150号)をはじめ、描きおろしの初孫スケッチなどの作品が貫禄を見せた。シャンソンの絶唱で知られている一方の本格芸術家の相貌に接して圧倒された。芭蕉が賞賛した俳人園女を思わせる曽女の名である。

永井ふみ「ゆりかごの歌」 永井ふみ「北風小僧」


田中曽女「大地」第36回現展(2007)


★LINK Amenity baby school 週刊ベビーメルマガ赤ちゃん学校通信 / 第323号

絵画と童謡と子育てがひとつに
赤ちゃんアート展 励まされた「永井ふみの世界」




 10月5日、美術鑑賞をへとへとになるまで同行(どうぎょう)のプチ旅はいかがという、壽信さんこと、NPO法人芭蕉翁おくのほそ道ネットワークの出口信子さんの提案で、二重の「アートデート」の一日を満喫した。名画とのデート、写真家壽信さんとの鑑賞デートという二重の意味のアートデートで、芭蕉もおくのほそ道でかくやというあやかりである。
 コースは、フェルメール展(国立新美術館)─文豪・夏目漱石展(江戸東京博物館)─増谷秀竹展(谷中・すぺーす小倉屋)─「芭蕉翁おくのほそ道ネットワーク・大学の館」(北千住)の強行軍である。
 このコースで特筆すべき発見は、増谷秀竹展のバラエティ書画と絶筆ぶりである。画帖『奥の細道』、良寛絵巻、扇面画など息を呑む作品のうち、おくのほそ道雲巌寺を描いた扇面画をいただいた。水墨画塾を開き、幕末の鉄舟などについて、小学校に招かれボランティアで教えたりしている謎めく異才女性である。北千住の上記館で、江戸名所図会「関口芭蕉庵」の秀竹版水墨画が展示されていたのも発見だった。
 秀竹書画家の紹介で、着物を高齢者の衣装にリフォ−ムし、「シルバーファッションショー」をつづけ、スリランカなどでも啓蒙している菊池裕子さんというアクティブレディーに、別の展示室で邂逅した。



増谷秀竹「良寛画帖」

増谷秀竹 画帖「奥の細道」(制作途中)

増谷秀竹「関口芭蕉庵」 秀竹書画家

  
和布ドレス
谷中・すぺーす小倉屋 "彼女達の手仕事展"




酒井憲一

※AMR会長、JARC専務理事、神田川芭蕉の会会長、
芭蕉翁おくのほそ道ネットワーク・おくのほそ道大学顧問,、赤ちゃん学校校長

■ 酒井憲一氏の書籍



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